北韓が、4回目の核実験を行ったあと、韓国の民間団体に、交流事業について協議するための接触を提案したことがわかりました。
北韓消息筋によりますと、北韓の民族和解協力汎国民協議会は、核実験を行ったあとの今月10日、韓国側の民族和解協力汎国民協議会などの民間団体にファックスを送り、南北間の社会・文化交流に関する事業計画を協議するための接触を中国で行うことを提案したということです。
これに対し、韓国側の団体は、「核実験直後なので、交流が難しい」と答えたということです。
これについて、統一部当局者は21日、記者らに対し、「頬を平手打ちしたあと、握手を求め、仲良くしようと言っているようなものだ」としたうえで、「場所に関係なく、北韓側と直接接触することは認めない」と述べ、韓国の民間団体から接触の申請があっても、認めない考えを示しました。
韓国政府は、北韓の4回目の核実験を受けて、南北の民間交流や北韓への支援を当分延期する方針を固めており、今月下旬に中国雲南省で開催される予定だった、韓国と北韓をはじめ中国、ウズベキスタンなど6か国から合わせて8チームが参加する国際サッカー大会の開催が中止となっています。