世界のICT=情報通信技術市場が低迷しているなか、韓国のICT産業の輸出が去年、世界で3番目に多かったことがわかりました。
未来創造科学部が25日、発表したところによりますと、韓国の去年のICT産業の輸出額は、1728億9000万ドルで、初めて世界3位となったということです。
韓国のICT産業の輸出額は、3年連続で1700億ドル台となっています。
しかし、前の年に比べると1.9%減少しており、韓国も世界のICT市場低迷の影響を受けています。
品目別には、携帯電話と半導体では好調だったのに対して、ディスプレイやデジタルテレビでは減少しました。
地域別には、中国向けが930億ドルと、全体の54%を占め、もっとも多くなっていました。
また東南アジアやインドなど新興国向けは、輸出が伸びたものの、EU=欧州連合、日本、アメリカなど先進国向けは、2桁の減少となりました。
未来創造科学部は、「ことしは世界のICT市場の低成長やスマートフォンの競争激化が予想されるが、IoT=モノのインターネット、ビックデータなどで高い成長が見込まれることから、輸出は小幅な回復が期待される」と話しています。