グーグルが開発した、人工知能のコンピュータソフト「アルファ碁( AlphaGo )」が、世界最強とされる韓国のプロ棋士、李世乭(イ・セドル)氏(9段)とソウルで3月に対局します。
グーグルコリアが28日、明らかにしました。
「アルファ碁」は、 グーグルの研究グループが開発した人工知能のコンピュータソフトで、「深層学習」と呼ばれる、データや経験を自ら学習するプログラムを導入することで、盤上の碁石の配置を評価し、今後の展開で最も有利な手を効率的に読むようになっています。
「アルファ碁」と李世乭氏は、3月中旬にソウルで、賞金100万ドルをかけて対局を行うということです。
「アルファ碁」は去年10月、2013〜15年のヨーロッパ王者で中国出身のフランス人、ファン・フイさん(2段)と対局して5戦全勝し、初めて、囲碁で人間のプロ棋士に勝っています。
グーグルのデミス・ハサビス副社長は、「李世乭氏が伝説的な棋士であることは知っているが、自信はある。勝つ確立は50%だ」と話しています。
人工知能は、チェスや将棋ではトップ棋士と肩を並べたとされますが、指し手がより複雑な囲碁は、人間の「最後のとりで」と言われてきており、3月の対局に世界の注目が集まっています。