北韓の核問題について話し合う6か国協議の北韓の次席代表を務める崔善姫(チェ・ ソンヒ)外務省アメリカ担当副局長が最近、北京を訪問したことがわかりました。
複数の北京の外交消息筋が29日明らかにしました。
それによりますと、崔善姫副局長は28日午前、北京首都国際空港から中国入りする姿が捉えられたということです。
崔善姫副局長は、金桂冠(キム・ゲグァン)第1外務次官や6か国協議の首席代表を務める李容浩(リ・ヨンホ)外務次官などとならんで、北韓の核政策を担当する主要な高官とされていて、一部では、1年前からアメリカ担当局長を務めているとの観測も出ていました。
具体的な行き先は確認されておらず、消息筋は、「北韓の官僚が北京を経て第3国に出国することはよくあることだ」として、中国当局と接触するために北京入りしたのではないとの見方を示しています。
しかし、北韓が6日に核実験を行って以降、北韓の核政策を担当する高官の外国訪問が捉えられたのは初めてで、崔善姫副局長が、国際社会の北韓制裁の動向などを評価・分析し、今後の対応策を探る任務を与えられた可能性があるとの見方も出ています。
崔善姫副部長は、2003年8月から2008年12月まで開かれた6か国協議で、北韓側首席代表の通訳を担当したほか、米朝間の主な交渉の通訳を行い、2009年8月にアメリカのクリントン元大統領が平壌(ピョンヤン)を訪問した際にも、北韓側の通訳を担当しています。