中南米でジカ熱の感染が拡大していることを受けて、韓国の航空会社が感染地域への便を予約した妊婦や家族に対し、航空券の変更やキャンセルの手数料を免除することになりました。
大韓航空は、ブラジルと感染者が確認されたタイ行きの航空券を発券し、4月30日前に出発する予定の乗客のうち、妊婦や家族が出発日の変更や払い戻しを希望する場合、手数料を免除すると発表しました。
また、大韓航空は、疾病管理本部がジカ熱の発生国としているメキシコなど24か国の路線の航空券を、大韓航空とのコードシェアで購入した場合も手数料を免除する方針です。
一方、アシアナ航空は、タイなどジカ熱の発生が確認された路線について、4月30日前に出発する航空券を予約した妊婦や家族の手数料を免除します。
「ジカ熱」は蚊が媒介する感染症で、胎児に深刻な先天異常を引き起こす恐れが指摘されていて、欧米の航空会社も感染地域への便を予約した人に対し、航空券の払い戻しに応じるなど影響が広がっています。