駐韓ロシア大使が、北韓に対する経済制裁の効果について疑念を示し、6か国協議が北韓の核問題を解決する最も有効な手段だと述べました。
ロシアのアレクサンドル・チモニン駐韓大使は2日、ソウル市内のロシア大使館で行われた新年初の記者懇談会で、去年欧米諸国との核交渉が妥結したイランを例にあげ、イランに対する40年にわたる制裁がむしろ問題解決を妨げ、遅らせたと指摘しました。
その上で、北韓の核問題の解決策について、6か国協議が最も有効な手段だと強調し、ロシアと中国はこの問題で意見がほぼ一致しており、安保理制裁決議案についても似たような考えを持っていると述べ、北韓への強力な制裁を拒否する立場を示しました。
一方、アメリカの終末高高度防衛ミサイル「サード(THAAD)」の韓半島配備についても、北東アジアの平和と安定、核問題の解決に役立たないと述べ、反対する考えを明確にしました。