北韓の平壌で2日と3日の両日、朝鮮労働党の中央委員会、朝鮮労働党朝鮮人民軍委員会の連合会議と拡大会議が開催されたと、朝鮮中央通信が3日、伝えました。
それによりますと、金正恩(キム・ジョンウン)第一書記が会議を主宰し、朝鮮労働党中央委員会の幹部や朝鮮労働党朝鮮人民軍委員会の委員らをはじめ、地方の党責任幹部などが出席したということです。
金正恩第一書記は、一連の会議で、「アメリカに対する全面大決戦を総決算し、主体革命の最後の勝利を早めるため、社会全体を‘金日成(キム・イルソン)-金正日(キム・ジョンイル)主義’で一色化しなければならない」と述べたということです。
こうした発言は、長距離ミサイルの発射を強行する意志を示したものとして受け止められています。
また、金第一書記は、全軍に対し、「最高司令官の命令の下で一つに動く革命的軍風を打ち立てなければならない。人民軍は、最高司令官が示す方向に向かってのみ進むべきだ」と述べ、「絶対服従」を強調しました。
そのうえで、金第一書記は、「労働党の一心団結をむしばむ勢道と官僚主義を徹底的になくすための闘争を力強く展開しなければならない」と述べ、5月に開催する第7回党大会を前に、粛清を予告したとの見方が出ています。
北韓では、去年、国防相にあたる玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長が処刑されたほか、崔竜海(チェ・リョンヘ)労働党書記が失脚後、復権するなど、この4年間で、109の高官のうち、79人が交代しています。