韓国銀行が景気テコ入れのために通貨供給量を拡大したものの、通貨流通速度はこれまでで最も遅くなっていることがわかりました。
通貨流通速度は、名目GDP＝国内総生産を通貨供給量で割ったもので、貨幣が、財貨やサービスの取り引きのために一定期間に用いられた平均回数を示すものです。
韓国銀行による通貨量のデータなどをもとに分析したところによりますと、去年7月から9月までの第3四半期の通貨流通速度は0.71で、前の四半期に比べて0.01ポイント下落し、これまでで最も遅くなっています。
一方、通貨供給量は、去年11月時点で2242兆ウォンで、前の年に比べて7.7％増え、これまでで最も多くなっています。
これについて、専門家は、韓国銀行が景気テコ入れのために行っている量的緩和策が効果をあげていないことを示すもので、消費と投資を活性化させる政策を実施し、通貨の循環を促すべきだと指摘しています。