中国の王毅外相が韓国時間の23日夜、アメリカのケリー国務長官の招待でアメリカを訪問し、4日間にわたって懸案事項について議論がおこなわれるとみられています。
王毅外相は、来月末にワシントンで開かれる予定の核安保サミットに先立ち訪米するとされていましたが、懸案を調整するため、日程を早めました。
王毅外相とケリー国務長官は、最終段階にさしかかった国連安保理の北韓制裁案について議論するとみられています。
中国外交部の華春瑩報道官は、韓半島問題についての踏み込んだ意見交換が行われることを期待していると述べました。
アメリカは韓国、日本とともに強力な北韓制裁案を推進していますが、中国は制裁は目的ではなく、北韓の核とミサイル開発を中止させることに焦点を当てるべきだと主張してきました。
最近、アメリカと中国は、緊密な対話を通じて意見の隔たりを縮めているという分析が出ており、今回の会談で最終的な調整が行われるのか、注目が集まっています。
また、高高度防衛ミサイル 「サード(THAAD)」の韓半島配備、南シナ海問題、サイバーテロなどの懸案についても集中的に議論する予定です。