4月の韓国の国会議員総選挙を控えて、北韓のメディアが、韓国の政治状況について報じることで、総選挙に何らかの影響を及ぼそうとしているとの見方が出ています。
朝鮮中央通信は今月18日、韓国の市民団体などの記者会見の様子を伝え、「4月の総選挙を通じて国民は現政権への憤りを示すべきだ」と主張しました。
北韓の週刊誌「統一新報」は今月20日、「韓国では総選挙が近づくにつれ、政治的混乱が増している」と伝えました。
北韓の内閣機関紙の「民主朝鮮」は23日、「日増しに高まる政権審判論」という記事で、「与党が総選挙で審判を受けるのは火を見るよりも明らかだ」と主張しました。
専門家らは、北韓のメディアのこのような報道について、韓国社会の対立をあおることで、総選挙に影響を及ぼし、北韓に有利な政治状況を作ろうとする思惑があるとみています。