江原道(カンウォンド)平昌(ピョンチャン)で2018年に開催される冬季オリンピックの成功に向けて、WMO=世界気象機関による国際共同研究プロジェクトが進められています。
気象庁が25日に明らかにしました。
プロジェクトには、韓国、アメリカ、カナダ、ロシア、オーストリア、フィンランド、中国、オーストラリアの8か国が参加し、参加国はそれぞれ観測設備を平昌地域に設置し、共同観測を行っています。
今年のはじめに本格的に始まり、2018年12月まで行われます。
冬季オリンピックの成否は天候の影響が大きく、平昌の2月の平均気温は氷点下5.5度で、平均25日間雪で覆われており、冬季オリンピックの会場として最適な条件を備えていますが、秒速10メートル以上の風が吹くことがあり、また風の方向も変わりやすく、精度の高い気象予報が大会成功に向けて不可欠とされています。
雪不足の対策も講じています。気象庁は今年、江陵(カンルン)や平昌の周辺で4回にわたって人工降雪実験を行っており、2018年までに平昌に人工降雪実験設備を整備することにしています。