北韓の国営放送・朝鮮中央通信は2日、金正恩第1書記が、北韓の主なミサイル生産基地の一つとされるテソン機械工場を視察したと伝えました。
北韓の4回目の核実験と事実上の長距離弾道ミサイル発射に対する国連安全保障理事会の北韓制裁決議の採択が迫る中、国際社会の制裁議論に動じずに核開発を続けていく意思を示したものとみられます。
金第1書記は視察の中で、この工場は工業の先駆け的な存在で中核となる工場だとし、工場を世界の最先端の機械製作基地にすることが党の狙いだと述べたということです。
金第1書記は特に、父親の金正日国防委員長とこの工場の縁についても紹介し、金正日国防委員長が人生の最後までこの工場を訪れて「闘争の第1戦にある工場だ」と話していたことを強調しました。
テソン機械工場は2011年、金正日国防委員長が死亡する直前に後継者の金第1書記とともに訪れた場所で、「テポドン」や「銀河3号」などが製作されたミサイルの生産基地といわれています。