アメリカの有力紙ニューヨークタイムズは３日、北韓の核・ミサイル問題について、強い制裁だけでは解決できないとして、「北韓との交渉を復活させるべき」と主張しました。
ニューヨークタイムズは3日、「北韓に対する重大メッセージ」と題した社説で、国連安全保障理事会が採択した北韓制裁決議の内容を紹介し、「より協力な制裁も重要だが、それだけでは、30年近く続いた北韓による核の脅威を終わらせることはできない。アメリカは、ある時点で、交渉を復活させるための方法を探るべきだ」と主張しました。
そのうえで、交渉を再開させる過程で、アメリカは、中国、韓国、日本、ロシアと協調すべきで、交渉の目標は、北韓の核計画の中止、または、少なくとも抑止することに置く必要があると指摘しました。
これは、事実上、この8年間中断されたままとなっている北韓の核問題をめぐる6か国協議の再開を求める内容と受け止められています。
ニューヨークタイムズは、先月13日にも、「強力な制裁だけでは、北韓の核問題の解決は難しく、国際社会は北韓との交渉に乗り出さなければならない」とする社説を掲載しています。