北韓は４日、政府報道官の声明を発表し、国連安全保障理事会の北韓制裁決議を強く批判し、「断固対抗していく」考えを示しました。
北韓の国営放送・朝鮮中央通信が4日夕方、伝えたところによりますと、北韓は政府報道官の声明で、国連安保理の制裁決議について「わが国に対する最も極悪な挑発であり、国際犯罪だ」と非難しました。
その上で、「アメリカをはじめとする大国とその追従勢力がわれわれの自主権と生存権を露骨に踏みにじる以上、われわれは断固とした対応をとっていく」と主張しました。
また、「われわれの対応には、強力で無慈悲な物理的対応を含むさまざまな手段と方法が全て動員される」と威嚇し、「韓半島とその周辺で誰も望まない事態が起きた場合、アメリカをはじめとする大国とその追従勢力、そして決議に加担した者たちがその責任をとることになる」と強く警告しました。
北韓は決議に加担した者という表現を使い、名指しを避けながらも中国やロシアなどを間接的に批判したとみられます。
北韓は4日いち日だけで、国連の北韓制裁決議について多くの批判を繰り返しており、政府報道官声明のほかにも、「敵に対する軍事対応を全て先制攻撃方式に切り替える」とする金正恩第１書記の発言や外務省報道官の談話を発表し、強く反発しています。