韓国の研究チームが、ワインが心臓病のリスクを減らす原理を、10日、世界で初めて究明しました。
究明したのは、浦項(ポハン)工科大学のリュ・ソンホ教授の研究チームです。これまで、ワインに含まれているレスベラトロールという成分が、心血管関連疾患を予防することがわかっていましたが、この物質が体内でどう作用するか正確にわからず、活用の範囲が限られていました。
今回、リュ・ソンホ教授の研究チームが発表した内容は、レスベラトロールという成分が、心血管関連疾患を予防する効果を出すためには、 生体内のたんぱく質の一種であるmTOR(エムトール)の活性化を抑制する必要があるというものです。
リュ教授は、「今回の発見により治療剤としてのレスベラトロールの活用範囲が広がり、副作用まで予測することができると期待している」と述べています。