韓米合同軍事演習で行われている上陸訓練に対し、北韓の朝鮮人民軍総参謀部は12日、「先制的な報復攻撃作戦の遂行に移行する」と警告する声明を発表しました。
朝鮮中央通信が12日、伝えたところによりますと、韓米の奇襲上陸訓練で「平壌進撃作戦」が実施されるとし、「平壌進撃を狙った上陸作戦には、ソウルをはじめとした南朝鮮全地域の解放作戦で対応する」と明言しました。
さらに、「われわれの領土、領空、領海に対する侵略の企てが確認されれば、即刻、軍事的に制圧掃討する」と警告し先制攻撃に移る構えを強調しました。
これについて、韓国の北韓専門家らは「北韓に対する国連安保理の制裁決議の採択に続き、韓米合同軍事演習が本格化して、北韓の反発が強まっている。今回の声明は住民の動揺を防ぎ、内部結束を図ろうとする狙いがあるものとみられる」と分析しています。
韓国とアメリカは12日から韓国南東部の浦項(ポハン)で、北韓への上陸を想定し、両国の海兵隊と海軍の兵力およそ1万2200人による歴代最大規模の上陸訓練を行っています。