東京都は、東京都内の新たな韓国人学校の用地として、新宿区内の都立高校跡地を貸与する方向で検討を始めたもようです。
毎日新聞が16日伝えました。
それによりますと、東京都は、韓国政府の要請を受けて、新宿区内の都立高校跡地、およそ6100平方メートルを、韓国人学校の用地として有償で貸与する方向で検討を始めたということです。
今後、賃料などを韓国側と協議するとともに、地元住民らとの話し合いを進めるということです。
都内には、韓国人学校である東京韓国学校があり、仕事などで来日している韓国人の子どもが多数通っていますが、手狭になっており、朴槿恵(パク・クネ)大統領が2014年、舛添要一知事との会談で、新たな学校の整備について支援を要請していました。
東京都は、歴史認識をめぐる問題などで韓日関係が悪化していたことなどから、慎重に対応してきましたが、去年12月、両政府が慰安婦問題を最終決着させることで合意するなど関係改善の兆しが見え始めたことを受けて、都有地を貸与することへの都民の理解も得やすいと判断したとみられると、毎日新聞は伝えています。