北韓が21日午後、韓半島の東の海・東海に向けて、短距離の発射体5発を発射したことについて、中国は21日、強い懸念を表明しました。
中国外務省の報道官は21日の定例会見で、韓半島情勢に「深い懸念」を示し、「北韓が国連安保理決議に違反するような行動をしないよう望む。またあらゆる当事者が冷静と自制を保ち、対立や緊張を高めるようなことをしないよう期待する」と述べました。
一方、中国政府は、国連安保理の北韓制裁決議の履行を本格化させているもようです。
中国政府は、最近、地方政府に対し、北韓制裁の内容に関する公文書を出し、履行を強調したもようです。
また、北韓の主力輸出品の石炭を輸入してきた遼寧省営口港に続き、天津市や山東省など5つの港で、北韓の全ての船舶の入港を禁止する措置が取られていることが、21日までにわかりました。
韓国外交部当局者によりますと、中国は最近、韓国に対し、数回に渡って、安保理決議を全面的かつ徹底的に履行するとの確固たる立場を伝えてきたということです。