韓国の家計負債の増加の速度が去年、新興国のなかで2番目に速かったことがわかりました。
世界の主要金融機関が加盟する国際金融協会(IIF)が、19の新興国について調べて、19日、結果を発表したところによりますと、去年、GDPに対する家計負債の割合の増加幅がもっとも高かったのは中国で、3.59ポイントでした。
続いて2位が韓国で3.45ポイントでした。
サウジアラビア、マレーシアなども増加幅が大きくなっていましたが、3ポイントを上回ったのは、中国と韓国だけでした。
また韓国は1人当たりの家計負債が平均2万9000ドルで、シンガポールと香港に続いて3番目に多かったということです。
国際金融協会は、「多くの新興国の家計が低金利を背景に借金を増やしている。韓国は短期的には、負債による危機に見舞われるリスクが少ないが、家計や企業の負債の増加は注意深く見守る必要がある」と指摘しています。