北韓の相次ぐ挑発にもかかわらず、先月、北韓と中国の間の貿易が、前の年の同じ月に比べて増えたことがわかりました。
アメリカ政府系放送のボイス・オブ・アメリカが中国の輸出入管理や税関事務を司る機関の「海関総署」の資料にもとづいて23日、報じたところによりますと、北韓と中国の間の先月の貿易額は、前の年の同じ月に比べて4.6％増えて、3億2344万ドルだったということです。
このうち、中国が北韓から輸入した金額は、2.5％増えて、1億6193万ドル、北韓に輸出した金額は、6.9％増えて、1億6151万ドルでした。
ボイス・オブ・アメリカは、北韓の長距離ミサイルの発射が北韓と中国の間の貿易には、影響を及ぼさなかったと説明しています。
しかし、中国が国連安全保障理事会による北韓への制裁決議の実行に入った3月からは、北韓と中国の間の貿易が多少減る可能性があるとしています。
専門家らは、安保理決議の実行による北韓への制裁の効果について、「今後2か月から3か月すれば、制裁による影響が具体的に現われる」という見方を示しています。