脱北者団体が26日、北韓に向けてビラ8万枚を風船につけて飛ばしました。
脱北者団体の「自由北韓運動連合」は26日、軍事境界線に近い京畿道金浦（キンポ）市と坡州（パジュ）市などから、ビラおよそ8万枚を風船につけて北韓に向けて飛ばしました。
このビラには、北韓の核実験とミサイル発射を非難するとともに、３代にわたる北韓の独裁政権が弾圧や人権侵害を重ねていることを北韓の住民に知らせる内容が盛り込まれています。
自由北韓運動連合の代表は「26日は哨戒艦天安の沈没事件から６年となる。今後3か月間にビラ1千万枚を飛ばす計画だ」と語りました。
一方、脱北者団体による北韓へのビラ飛ばしについて、軍事境界線に近くの住民らは不安感を募らせています。
政府は、今回のビラ飛ばしについて、憲法上の表現の自由にあたるとして基本的には立ち入らない方針ですが、国民の生命や財産に脅威を及ぼすおそれがあると判断した場合は、ビラ飛ばしを禁じることにしています。