ワシントンを訪れている朴槿恵(パク・クネ)大統領と中国の習近平国家主席との韓中首脳会談が、韓国時間の1日午前6時から行われ、朴大統領が習主席に北韓問題に関連して「中国が責任のある役割を果たしていることに感謝する」と述べました。
今回の会談は、北韓が4回目の核実験や弾道ミサイルを発射してから初めて行われるもので、2013年に朴大統領が就任してからは7回目となります。
両首脳は、北韓による挑発が続くなど、東アジアの情勢が厳しいとの認識を共有し、北韓への制裁や韓半島の非核化について話し合ったということです。
習主席は、「今回の会談は、1年の計画が左右される春に行われた。会談で深みのある議論が行われ、両国関係がさらに発展していくことを望む」と述べました。
これに対し、朴大統領は、「北韓の挑発は、韓中両国の協力が地域の安定にいかに重要なのかを示している。中国が安保理の常任理事国として、責任のある役割を果たしていることに感謝する」と述べました。
一方、これに先立って行われた米中首脳会談では、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム=サードの韓国配備について、習主席が強く反対し、両首脳の間で異論が目立ち、時間が長引いたため、 韓中首脳会談は、予定より1時間遅れて行われました。