北韓は、北西部の東倉里(トンチャンリ)にある弾道ミサイル発射基地で新型のICBM=大陸間弾道ミサイルに使うエンジンの燃焼実験を行い、成功したと9日、朝鮮中央通信が伝えました。
実験には金正恩(キム・ジョンウン)第1書記も立ち会い、金第1書記は「アメリカをはじめとする敵対勢力に対して核には核で対抗する、より強力な手段を獲得した」と述べたということです。
この新型ICBMは、北韓が2012年に開発したICBMの「KN-08」を改良した、「KN-14」とみられます。
「KN-14」は射程距離が8000~9900キロに達すると推定されることから、アメリカ本土に届くミサイルを開発するという北韓の目標が、より現実味を増しているとする分析が出されています。
韓国の専門家は今回の北韓の発表について、「アメリカ本土を攻撃できる弾道ミサイルの開発が進んでいることを示し、アメリカをけん制するとともに、36年ぶりに開かれる来月の朝鮮労働党大会を控えて、内部団結や国威発揚をはかるねらいがある」とする見方を示しています。