アメリカのカーター国防長官が、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム、サードが韓国に配備されるという考えを示しました。
カーター国防長官は現地時間の8日、ワシントンのアメリカ外交協会で開かれた懇談会に出席し、「韓国にサードが配備されると思うか」という質問に対して、「そうなると思う。韓国とアメリカにとって必要だ」と答えました。
カーター国防長官は、サードの韓国配備について「韓国駐留アメリカ軍と韓国を守るためだ。アメリカと韓国との問題だ」と強調し、サードの韓国配備に中国が反対の立場を繰り返して示していることについて、「中国とは関係のないことだ」と述べました。
中国は、サードが韓国に配備されれば、レーダーによって中国の軍事情報が筒抜けになるとして激しく反対しています。
これに先立って中国の習近平国家主席も、先月31日にワシントンで開かれた核セキュリティーサミットの前に行われた米中首脳会談で、アメリカのオバマ大統領に対して、「韓国へのサード配備に断固反対する」と述べており、両国の意見の隔たりが浮き彫りとなっています。