北韓が外貨稼ぎのために運営していた海外の「北韓レストラン」の従業員13人が集団で脱出したのは、北韓に対する国際社会の制裁や韓国社会への憧れなどがきっかけとなったことがわかりました。
統一部によりますと、海外の北韓レストランを脱出して韓国入りした従業員13人に対するインタビューを行ったところ、脱出のきっかけとして「北韓に対する国際社会の制裁」が挙げられたということです。
ほかにも、「韓国のドラマやバラエティ番組などに接することで、韓国に行きたいと思うようになった」、「ネットを通して韓国の経済状況を知り、憧れを抱くようになった」などの意見があったということです。
一方、専門家らは、北韓に対する国際社会の制裁が決定したことを受けて、韓国政府が北韓レストランを利用しないよう呼びかけたことで、主な客だった韓国人の訪問が減少して収入も減ったため、北韓への送金が難しくなったことから、処罰を恐れて集団で脱出を決心した可能性があると見ています。