おととし4月に沈没した旅客船「セウォル号」の船体が7月ごろ引き揚げられる見通しです。
海洋水産部が14日、発表したところによりますと、セウォル号を引き揚げるために、現在、浮力で船を浮上させる作業を進めていて、来月、船首を引き揚げ、6月に、船体の下にリフティング・ビームを設置し、
気象状況が良ければ、7月あたりには、船体がすべて水面上に現れると見込んでいるということです。
韓国政府は、セウォル号の被害者304人のうち、いまだに行方のわからない9人の捜索のために、セウォル号は船体の切断なしに引き揚げることを決めていて、現在、中国の引き揚げ専門業者が作業を進めています。
沈没した大型船を切断せずに引き揚げるのは、海外でも例を見ないことです。
海洋水産部は、「セウォル号が沈没した海域は、流れが速く、作業環境が厳しいが、作業が順調に進むよう最善を尽くす」としています。