今月27日から2日間、北京で開かれる中国とロシア主導の「アジア相互協力信頼醸成措置会議（CICA）」に、尹炳世（ユン・ビョンセ）外交部長官を政府代表として派遣することを、外交部が検討していることがわかりました。
外交部の当局者が20日、明らかにしたところによりますと、「今月初めに中国の王毅外相から招待状を受け、尹炳世長官の出席について検討している」ということです。
これまで、この会議に外交部長官が政府代表として出席するのは異例のことで、北韓による核やミサイルの脅威が高まり、中国やロシアと緊密に協議する必要性が生じたことから、尹長官の出席を前向きに検討しているということです。
また、この当局者は、尹炳世長官が出席することになれば、韓国や中国、ロシアの外相が北韓の核問題についてどんな形であれ、議論することになると述べました。
「アジア相互協力信頼醸成措置会議」は、1992年に発足した中国とロシア主導の多国間協力組織で、韓国は2006年に加盟しましたが、アメリカと中国の間でバランスを保つため、外交部長官が政府代表として出席したことはありませんでした。