北韓が国際市場価格より安い価格で中国に地下資源を輸出していることが分かりました。
民間研究団体の北韓資源研究所が20日、ホームページ上に掲載した「北韓の地下資源輸出価格の構造分析」報告書によりますと、北韓は、2011年から2015年にかけて、無煙炭をはじめとする6種類の鉱物、およそ126億3000万ドル分を中国に輸出しました。これは、国際市場価格に比べて安すぎるため、利益は計75億2800万ドル、韓国ウォンでおよそ8兆5254億ウォンしか得ていないということです。
北韓資源研究所は、北韓が地下資源を安すぎる価格で輸出している理由として、北韓の地下資源品質管理が不十分であることや、中国一辺倒である北韓の輸出構造などを挙げた上で、南北間の交流断絶や国連による制裁が続く限り、こうした北韓地下資源の低価格輸出構造は変わらないだろうとしています。
また、北韓資源研究所は、「北韓の地下資源は韓国にとっても重要な資源であり、低価格での輸出が続けば、統一韓国の経済発展に大きな障害要因になる可能性がある。今後、北韓の地下資源を保護して南北が共同で利用できるよう、政府が対策を講じる必要がある」としています。