世界のジャーナリストでつくる非政府組織「国境なき記者団」が、毎年発表する「報道の自由度指数ランキング」で、韓国は、180か国のなかで70位と、これまででもっとも低い順位となりました。
「国境なき記者団」が現地時間の20日、発表した2016年版「報道の自由度指数ランキング」によりますと、韓国は、10段階下がって、180か国のなかで70位でした。
韓国の報道の自由度指数ランキングは、2002年に集計が始まって以降、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権だった2006年に、もっとも高い31位となりましたが、李明博(イ・ミョンバク)政権だった2009年には69位にまで落ちました。
その後、2012年と2013年には50位にまで上がったものの、おととし57位、去年60位と3年連続順位を下げ、ことしは、これまででもっとも低くなりました。
「国境なき記者団」は、「朴槿恵(パク・クネ)政府は、批判にますます絶えられなくなり、マスコミへの干渉で、マスコミの独立性を脅かしている。最長で懲役7年を言い渡される名誉毀損罪が、メディアの自己検閲の主な要因となっている。北韓との関係についての公の場での討論は、国家保安法によって妨げられている」と指摘しました。
日本は、去年より11位下がって72位、北韓は去年と同じく180か国のなかで179位でした。