北韓の李洙ヨン外相が、韓国時間の22日、国連本部で開かれた会合に出席し、「アメリカの核脅威には核で対応するのみ」と、強硬な発言をしました。
李外相は、国連本部で行った公式発言で、「これまで北韓はアメリカとの対話や国際法などを通じた努力を続けてきたが、全てが水の泡となった。アメリカの核の脅威には核で対応する方法しかない。」と主張しました。
また、韓半島では、今もアメリカの資金が導入された狂乱的な核戦争演習が行われていると批判し、北韓について「人類の安全に脅威となる挑発を行っている」と主張しているアメリカこそが、国際法と国連憲章に違反していると述べました。
李外相のこうした発言により、北韓が5回目の核実験を控え、名分をつくるためにアメリカを訪問したのではないかという解釈が有力になっています。
李外相は、明日、国連本部で開かれる地球温暖化対策の新たな国際枠組み「パリ協定」の署名式に出席する予定です。