消費の度合いを示す小売販売が7年ぶりに最も高い増加率となりました。
統計庁が29日に発表した「3月の産業活動動向」で分かったものです。
それによりますと、小売販売は、自動車や衣類、飲食料品の販売が増え、前の月より4.2%増えました。
これは2009年2月以来、7年ぶりの最も高い増加率で、中国人観光客の増加などが影響したとみられます。
また、産業生産は前の月に比べて0.6%増えました。
産業生産は1月には-1.5%と減少しましたが、2月には増加に転じ、2ヶ月連続で増えました。
今年に入ってから減少を続けていた設備投資も増加に転じ、5.1%増えました。
統計庁の関係者は、各種の指数が改善したのは、政府の財政支出などの影響も大きく、景気が回復に向かっているとみることはできないとしました。