国連安全保障理事会が、全ての国連加盟国に、1か月以内に北韓制裁の具体的措置について報告するよう求める内容が含まれた報道機関向け声明の採択を進めていることがわかりました。
国連安全保障理事会は、28日に中距離弾道ミサイルを発射するなど、挑発を続ける北韓について、世界レベルでのより強力で具体的な制裁を促す内容の声明について議論しています。
フランスのAFP通信が現地時間の29日に入手した声明の草案によりますと、安保理は国連のすべての加盟国に対して、制裁決議をどう履行してきたか、具体的な措置について、来月31日までに報告するよう求めているということです。
また、草案には北韓による4回目の核実験やミサイル発射を受けて採択された「北韓制裁決議2270号」を強化するよう求める内容も盛り込まれているということです。
これに先立ち、安保理の15の理事国は、国連本部で28日、非公式協議を開き、こうした内容の報道機関向けの声明を発表することで合意していて、週末中に発表されるとみられます。
一方、北韓は国際社会からの制裁にも関わらず、5回目の核実験を準備している兆候が確認されており、来週中に核実験が行われる可能性が高いという見方が出ています。