韓国の児童・生徒の幸福度が、OECD=経済協力開発機構加盟国中、調査を行った22ヶ国のなかでもっとも低いことがわかりました。
延世大学の社会発展研究所が先月20日まとめた報告書「2016児童・生徒の幸福度指数の国際比較研究」によりますと、韓国の児童・生徒の幸福度は82点で、OECD加盟国中、調査を行った22ヶ国のなかでもっとも低かったということです。
この幸福度指数は、ことし3月から4月にかけて、済州道を除く全国の小学4年生から高校3年生の児童・生徒8000人あまりを対象に、個人の幸福度について調べ、OECD加盟国の平均を100点として比較したものです。
韓国の児童・生徒の幸福度は、2009年に調査を始めて以来、2014年までの6年間、調査を行った国の中で最下位でしたが、去年は、19位に上がっていました。
一方、幸せのために必要なものについて尋ねたところ、小学4年生は「家族の和」と答えた割合が37%で、「金」と答えた割合が4%でしたが、高校3年生になると「家族の和」が17%、「金」が24%で、年齢が上がるにつれ「家族の和」より「金」を選ぶ傾向が強くなっていました。
また児童・生徒の5人に1人は、「自殺したいと思ったことがある」と答え、その割合は、前の年に比べて高くなっていました。
OECD加盟国中、調査を行った国の中で幸福度がもっとも高かったのは、スペインで118点、続いて2位はオーストリアとスイスで113点、4位はデンマークとオランダで109点でした。