ASEAN＝東南アジア諸国連合と韓国、日本、中国の3か国が、経済成長のために財政･通貨など必要な政策手段を総動員していくことになりました。
ASEAN＝東南アジア諸国連合と韓日中3か国による「ASEAN+3財務相・中央銀行総裁会議」は、ドイツのフランクフルトで、現地時間の3日、行われました。
会議では、参加国が、世界経済の見通しについて「金融の変動性や低いインフレ率などでグローバル経済の不確実性や下方リスクが高まっている」という認識を共有しました。
そのうえで、「経済成長のために、財政・通貨政策や構造改革など必要な政策手段を総動員していく」とした声明を採択しました。具体的には、経済成長、雇用創出、技術革新を促すための財政政策を柔軟に施し、通貨政策で物価の安定と経済活動を支えていくとしています。
また、会議では、持続的な成長のため、構造調整を進めることでも一致し、韓国代表として柳一鎬（ユ・イルホ）企画財政部長官が、韓国政府の景気対策や構造改革の事例などについて紹介しました。
一方、韓日中3か国は、16回目となる財務相・中央銀行総裁会議を別途開催し、持続的かつ均衡の取れた経済成長に向けて、協力を強化していくことで合意しています。