アメリカで2004年に北韓人権法が制定されてから、この10年間、197人の脱北者が難民の地位を認められ、アメリカに入国したことがわかりました。
アメリカの政府系放送、「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」が、3日、アメリカ国務省の資料として伝えたところによりますと、「2006年に初めて脱北者を受け入れて以来、この10年間、197人の脱北者が難民の地位を得て、アメリカ入りした」ということです。
また、脱北者の性別を見ますと、女性が全体の6割を、男性が4割を占めているということです。韓国に定着した脱北者の7割が女性であることと比べると、男性の割合が高くなっています。
さらに、年齢では、30代が最も多く、次が20代、40代の順で、学歴は全体の7割以上が、高校卒業以上の学歴を持っていました。
一方、アメリカに入国し、定着した脱北者の中には、アメリカ生活になじめない場合も多くみられる一方、時間が経つにつれ、成功するケースも次第に増えているということです。
北韓を脱出して海外で暮らす難民は、韓国や日本、アメリカの他、ドイツ、イギリス、カナダなど世界20数か国でおよそ3000人にのぼるものと推定されています。