36年ぶりに開かれている北韓の朝鮮労働党大会の初日、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は、核実験と長距離弾道ミサイルの発射を「前例のない成果で国力を輝かせた」と演説しました。
北韓の朝鮮中央テレビは、平壌の4・25文化会館での労働党大会初日の模様を、6日夜10時半すぎから30分間、録画で放送しました。
金正恩第1書記は、スーツにネクタイという珍しい姿で全国から集まったおよそ3000人の代議員の拍手で迎えられて壇上の席につき、用意した紙を手に「開会の辞」を読み上げました。
その中で金正恩第1書記は、今回の労働党大会を「社会主義建設を完成させる歴史的な道しるべになる」と述べ、その意義を強調しました。
そして「ことしは水素爆弾の実験と人工衛星の打ち上げを行い、前例のない成果を残して国の尊厳と国力を最高に光り輝かせた」と述べ、核実験と事実上の長距離弾道ミサイルの発射を、自らの成果として強調しました。
また生産と建設を拡大させる「70日戦闘」を成功させ、経済的成果を挙げたと主張しました。
金第1書記が開会の辞で、核実験と経済を強調したことから、開幕2日目の7日は、核開発と経済発展を並行させる「並進路線」が、党の規約に明記される可能性が高くなったという見方が出ています。