北韓の労働党大会では、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の偶像化にさらに拍車がかかっており、「金正恩時代」の本格的な幕開けをアピールした形になっています。
朝鮮中央通信が6日、伝えたところによりますと、今回の労働党大会の議題には、金第1書記を党の最高ポストに選出することが盛り込まれているということです。
金正恩氏がこれまでどおりの第1書記に再任されるのか、新たなポストに就くのかは明らかになっていませんが、金第1書記の地位を、いずれも亡くなった祖父の金日成(キム・イルソン)主席と父親の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長と同じ位置に格上げする可能性が高いとみられています。
朝鮮中央通信は、「金正恩同志の党」という表現を、今回初めて使ったほか、平壌入りした海外メディアによりますと、平壌では「金正恩時代」というスローガンが登場したということです。
このように北韓では就任4年目の金第1書記の偶像化作業に拍車がかかっており、今回の大会は名実ともに「金正恩時代」を確立したと内外にアピールする狙いがあるものとみられています。