アメリカと中国が北韓のNPT=核拡散防止条約復帰に向けた協議を進めていることが分かりました。
韓国の外交安保関連部署の関係者が8日に明らかにしました。
それによりますと、中国は最近、アメリカに対して、北韓の核凍結とNPT復帰を前提として米朝平和協定を締結することを提案したということです。
中国の王毅外相が2月にワシントンでアメリカのケリー国務長官と会談した際に提案したということですが、この関係者は中国の提案について、核放棄の第一歩は核凍結だとする中国の立場を強調したものだと指摘しました。
アメリカは、北韓が先に核を廃棄することを対話の前提条件としていて、この提案を受け入れなかったものの、中国は、北韓が国際原子力機関の査察を受け入れることを前提に6か国協議の枠組みの中で米朝平和協定締結を協議するよう提案するなど、アメリカに対して多様な形で米朝平和協定締結を説得しているということです。
韓国の情報当局の関係者は、金正恩第1書記が労働党大会で核拡散防止について言及したのは、こうした動きを受けたものだとしています。