アメリカのオバマ大統領が、今月末、第2次世界大戦でアメリカ軍が原爆を投下した被爆地、広島を訪問することが決まり、韓国でもメディアが相次いで伝えるなど関心が高まっています。
韓国の日刊紙、「文化日報」は、11日付けの記事の中で、オバマ大統領の広島訪問について「戦犯国の歴史を消そうとする安倍首相には好都合になるが、韓国と中国の反発が強まり、北東アジア地域で緊張が高まる可能性が大きい」と伝えました。
また、韓国放送「KBS」は、ワシントン駐在特派員の報道で、「オバマ大統領の訪問をめぐり、アメリカ国内で世論が分かれている」とし、「オバマ大統領が広島でどのようなメッセージを出すのかに関心が集まっている」と伝えました。
オバマ大統領は、今月27日、広島を訪れ、核兵器の廃棄をテーマに演説を行ったり、声明を発表することについて検討しているといわれています。
オバマ大統領が広島を訪問すれば、現職のアメリカ大統領としては初めてのこととなります。