ディーゼル車の排ガス不正問題で告発され、検察の捜査を受けていたドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の韓国法人アウディ・フォルクスワーゲン・コリアが、燃費に関する資料を偽造して韓国政府に提出したという疑いが新たに浮上しました。
ソウル中央地方検察庁によりますと、今月11日、フォルクスワーゲンの韓国法人、アウディ・フォルクスワーゲン・コリアと燃費認証代行業者に対して家宅捜索を行ったところ、韓国政府に提出した燃費に関する資料の数値が、ドイツ本社の燃費試験書に記されている数値と異なることがわかったということです。
この会社が、燃費に関する資料を偽装し、韓国政府に提出したという疑いが、事実であれば、私文書偽装・行使、公務執行妨害の罪など刑事処罰の範囲がさらに拡大する可能性があります。
これまで検察は、排ガスの基準を超える自動車を製造、販売してきた疑いで告発されたアウディ・フォルクスワーゲン・コリアに対して、捜査を進めてきました。
フォルクスワーゲンは、排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載し、最大で基準の40倍にも上る窒素酸化物を排出していた問題が去年9月に発覚し、波紋を呼びました。