韓国の海の軍事境界線とされるNLL=北方限界線付近やEEZ=排他的経済水域で、違法操業をして、韓国の海洋警察にだ捕された中国漁船は、去年に比べて53%減少したことがわかりました。
国民安全処が13日、発表したところによりますと、ことし1月からこれまで、違法操業をして、韓国の海洋警察にだ捕された中国漁船は、NLL付近で20隻、EEZで67隻で、合わせて87隻だったということです。
これは、去年の同じ期間に比べて53%減ったもので、海洋警察の取り締まりの強化、中国政府の漁業従事者への教育などで、操業秩序が改善されたためとみられます。
ただ、西の海、西海のNLL付近では、違法操業が以前よりさらに増えていて、これは、中国漁船がNLLの北側に逃げていけば、取り締まりが難しいという点を悪用しているためとみられます。
国民安全処の海洋警備安全本部は、NLL付近の警備を強化するために、取り締まり用の艦艇をこれまでの3隻から6隻に増やしています。
このほかに、中国政府に協力を呼びかける書簡を送るなど、違法操業の根絶に向けて取り組んでいるということです。