韓国の大気汚染が世界的にみて深刻であることがわかりました。
アメリカのエール大学とコロンビア大学は16日、これまで共同で調査を進めてきた各国のEPI=環境パフォーマンス指数を発表しました。
それによりますと、韓国は、空気の質では100点満点の45.51点で、調査対象となった世界180か国中173位となっています。
PM2.5=微小粒子状物質の汚染度は174位、二酸化窒素は、オランダ、ベルギーと並んで最下位でした。
EPIは、環境や気候変動、保健、農業、海洋など20以上の項目で、各国が過去と比較してどれだけ改善しているかを評価する指標で、2年ごとに公表されています。
韓国は、大気の質をはじめ、気候変動、水など、全部門を評価するEPI総合評価では、70.61で、80位となり、2年前の43位から大きく後退しました。
1位はフィンランドで、最下位は中国でした。
専門家は、「ここ数年、韓国ではディーゼル車の販売が大きく増加しており、そこから排出される窒素酸化物やPM2.5などの排出量も多くなっている。空気をきれいにするには中国から飛来する汚染物質の対策に加え、ディーゼル車に対する規制も必要だ」などと指摘しています。