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経済

韓国消費者 日産相手に集団訴訟へ

Write: 2016-05-17 13:28:00Update: 2016-05-17 13:28:00

韓国消費者 日産相手に集団訴訟へ

韓国で販売されている日産自動車のディーゼル車「キャシュカイ」について、環境部が16日、排ガスに含まれる窒素酸化物が基準の20倍を超えており、排ガス量を不正に操作する任意の設定を行ったと判断したと発表したことを受けて、韓国では消費者による集団訴訟の動きが出ています。
17日、業界によりますと、韓国の法務法人バルンは、韓国日産のスポーツ用多目的車「キャッシュカイ」の所有者を集めて、韓国日産や韓国内のディーラーを相手取り、近くソウル中央地方裁判所に不当利得返還請求訴訟を起こすことにしたということです。
これは、前日の16日に、韓国環境部が去年12月から今年4月まで、国内で販売された軽油自動車20車種を調査した結果として、韓国日産が「キャッシュカイ」の排出ガス量を不正操作する任意の設定を行ったと判断したと発表したことを受けたものです。
環境部は、「キャッシュカイ」について、多様な条件での試験を実施した結果、道路走行条件下の試験で、エンジンの吸気温度が一定の温度を超えると排ガス循環装置の作動が止まり、基準の20倍を超える窒素酸化物を排出することを確認しており、「一般的な運転条件で排出ガス部品の機能低下を禁じる任意設定規定に違反する」と指摘しています。
法務法人バルンは、環境部の判断が正しければ、売買契約そのものは成立せず、韓国日産は「キャッシュカイ」を購入した消費者に購入金額を返還すべきだとしています。
韓国で輸入車関連の集団訴訟は、去年のアウディ・フォルクスワーゲンに続いて2回目となります。
日産自動車側は、排ガス量を不正に操作するいかなる任意の設定もしていないと、強く否定しています。

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