下落を続けてきた生産者物価が、11か月ぶりに上昇に転じました。
韓国銀行が19日、発表したところによりますと、4月の生産者物価指数の暫定値は、98.6で、前の月に比べて0.2%上昇したということです。
生産者物価指数は生産者の卸売り価格を指数化したもので、通常1~2か月後に消費者物価に反映されます。
生産者物価が前の月より上がったのは、去年5月以来11か月ぶりです。
生産者物価は、国際原油価格の下落などで、去年7月からことし1月まで7か月連続で下落し、ことし2月には、横ばいでしたが、3月に再び0.1%下落していました。
ただ、4月の生産者物価は、前の月に比べて上昇したものの、前の年の同じ月に比べると3.1%低くなっています。
品目別には、農林水産品が前の月に比べて1.4%上昇し、工業製品も、 0.2%上昇しました。工業製品のなかでも、石炭・石油製品は2.2%、1次金属製品は1.5%、化学製品は0.3%それぞれ上昇しました。
これに対して、電気・電子機器は1.4%下落しました。
生産者物価が上昇した要因について韓国銀行は、最近、国際原油価格や鉄鋼製品の価格が上昇したためと説明しています。