スイス連邦政府は18日、スイスにある北韓関連の資産を全面凍結するとともに、銀行口座を閉鎖しました。
現地のメディアが伝えたところによりますと、スイス連邦政府による新しい北韓制裁は、スイス国内のすべての北韓関連資産を凍結し、金融サービスを禁止するとしています。
北韓労働党を含む北韓当局が、スイスの銀行などを介して直接、または間接的に所有しているすべての資産も凍結の対象となっています。
しかし北韓がスイスに置く外交公館の活動に必要な資金は、今回の措置では例外とされました。
今回の措置によって、北韓当局や関連機関、会社などは、スイスの銀行に口座を開くことができなくなり、すでに持っている銀行口座も来月2日までにすべて閉鎖されます。
またスイスにある北韓の銀行とその支店の口座も、同じ期間内に閉鎖することになります。
北韓向けの輸出品は、例外なく、スイス連邦経済省傘下の対外経済本部の事前承認を経なければならず、ジェット燃料は、北韓への輸出と供給が禁止され、北韓産の金、石炭、鉄、レアメタルの輸入は禁止されます。
スイス政府は、今回の措置について、北韓の核とミサイル実験に対応した国連安全保障理事会の北韓制裁決議にもとづく措置だとしています。
今回のスイス政府の措置について韓国外交部の趙俊赫（チョ・ジュンヒョク）報道官は、19日の定例会見で、「スイス政府の北韓制裁措置を歓迎する。政府は、今後、安保理決議の忠実な履行に向けて、国際社会と緊密に協力していく」と述べ、歓迎の意を示しました。