北韓は韓国に対して軍事当局者どうしの会談を呼びかけてきましたが、韓国国防部は「非核化が先だ」として、これを拒否しました。
北韓の朝鮮中央テレビは、20日夜、韓国に送ったとする書簡を公開し、「軍事的緊張を緩和し関係を改善するため、すべての問題を議論する双方の軍事当局者による会談を直ちに開くべきだ」と求めてきました。
これに対して韓国国防部は、「北韓が自らを核保有国だと主張し非核化を拒否していながら、会談を提案してくるのは誠意のない宣伝行為だ。南北軍事会談を提案してくる前に、まず非核化に向けた変化を行動で示すべきだ」として、北韓の提案を拒否しました。
北韓の金正恩朝鮮労働党委員長は、今月、開かれた第7回朝鮮労働党大会で、韓国との対話と交渉の必要性に言及しましたが、韓国政府は、「心がこもっていない宣伝行為だ」としています。
北韓の対話要求は、国際社会の北韓に対する強力な制裁に揺さぶりをかける狙いがあるものとみられています。