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社会

加湿器殺菌剤による被害 企業が被害者に初めて会う

Write: 2016-05-21 12:29:05Update: 2016-05-21 17:58:56

加湿器殺菌剤による被害 企業が被害者に初めて会う

加湿器の水に入れた殺菌剤に有害物質が含まれていたことで多くの死傷者が出た問題で、この殺菌剤を製造販売していた企業が、被害者らと初めて会いました。
イギリスに本社を置く多国籍企業、「オキシー・レキット・ベンキーザー」の韓国法人のサプダル代表は、20日、韓国中部の大田で、政府が認定した被害者や遺族およそ100人と2時間程度にわたって会い謝罪しました。
加湿器の殺菌剤で被害が報告され始めたのは2011年ですが、この企業の代表が被害者らに会って謝罪したのは、今回が初めてです。
今回の面会は、被害者や遺族らが企業側に被害事例をひとつひとつ聞いて謝罪するよう求めたことを受けて非公開で行われたもので、「オキシー・レキット・ベンキーザー」韓国法人のサプダル代表がまずあいさつし、「責任を痛感しています。こうした場を設けるまでに多くの時間がかかったことについても深くお詫び申し上げます」と述べ、深々と頭を下げました。
このあと、被害者らの具体的な被害事例を聞きましたが、遺族や被害者らは「謝罪の言葉を機械的に繰り返しただけで、心がこもっていない」と、冷ややかな反応を見せていました。
「オキシー・レキット・ベンキーザー」の韓国法人は来月、ソウルで再度、被害者らとの面会の場を設けた上で、7月には具体的な補償案を提示することにしています。
「オキシー・レキット・ベンキーザー」は、2001年から2011年半ばまで、加湿器の水に混ぜる殺菌剤として有害な化学物質が含まれた製品を販売しました。これによって市民団体の環境保健市民センターは、死者だけで266人にのぼるとしていますが、政府が認定した死者は146人にとどまっています。

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