北韓の人民武力部が軍事当局者会談の開催を提案する通知文を送ってきましたが、韓国国防部は提案を受け入れませんでした。
北韓の人民武力部は20日、韓国に対して、軍事当局者会談を開催するための実務レベルの協議を求める通知文を送ってきましたが、その中で「軍事会談の提案は、平和と安全のための最善の現実的方策」だと主張したほか、軍事境界線付近で韓国軍が続けている拡声器による心理戦放送を中止するよう訴えました。
韓国国防部は23日に北韓の人民武力部宛てに返信を送り、その中で「非核化を先行すべき」とする従来の立場を再確認し、提案を受け入れませんでした。
北韓は最近、南北軍事会談を呼び掛けるなど、対話に前向きな姿勢を示していますが、これは韓国を対話に引き込み、国際社会の制裁の足並みを乱す狙いがあるとみられています。