朴槿恵(パク・クネ)大統領が、エチオピア、ウガンダ、ケニアのアフリカ3か国とフランスを歴訪するため、最初の訪問国エチオピアに向けて25日午前、出発しました。
朴大統領がアフリカを訪問するのは、今回が初めてで、歴代大統領としては4番目となります。
朴大統領は、まず、26日から来月1日まで7日間の日程で、エチオピア、ウガンダ、ケニアのアフリカ3か国を歴訪します。それぞれの国で首脳会談を行い、両国関係の強化や、アフリカ開発協力、北韓問題をめぐる協力などについて意見を交わします。
具体的には、アフリカ開発援助分野で、保健と食、文化を包括する新たな方式の政府開発援助事業、「コリアエイド(Korea Aid)」を発足させる一方、ウガンダなどが大きな関心を示している韓国の地域開発運動「セマウル運動」の経験を共有する計画です。
特に、朴大統領は、韓国時間の27日、エチオピアで韓国の大統領としては初めて、アフリカ54か国と地域が加盟するAU=アフリカ連合で基調演説を行います。
今回訪問する3か国は東アフリカで最大の経済規模をもっており、アメリカや日本、中国なども最近我先に力を入れていて、朴大統領の歴訪は、外交的ネットワークを築くという意味合いがあるとみられます。
続いて、アフリカ歴訪を終えた朴大統領は、来月2日、フランスを訪れます。
韓国の大統領がフランスを国賓訪問するのは、2000年の金大中(キム・デジュン)元大統領以来、およそ16年ぶりです。
フランス訪問では、韓国と国交を樹立して今年で130年になることを記念し、両国の連帯を再確認し、協力拡大策や北韓の核問題などについて議論する予定です。
朴大統領は、フランスのオランド大統領と首脳会談を行い、協定署名式、ビジネスフォーラムなどに出席するほか、外国の首脳としては初めて、パリ第6大学で名誉博士学位を授与される予定です。
朴大統領は、12日間の日程を終えて、来月5日に帰国する予定です。