国連安全保障理事会が北韓の相次ぐミサイル発射実験を強く非難する報道声明を現地時間の1日、発表しました。
安全保障理事会は現地時間の1日、北韓に対して、相次ぐミサイル発射実験を強く非難したうえで、核実験など安保理決議に反するさらなる挑発行為を自制し、決議を守ることを求める報道声明を全会一致で採択し、発表しました。
報道声明は、法的な拘束力はありませんが、原則として全ての理事国の同意が必要となります。
声明は、北韓がことし4月末と先月31日に実施した弾道ミサイルの発射実験は、安保理決議に明らかに反するものだとして、挑発行為を強く非難しています。また、加盟国に対して、北韓への制裁努力を強化するよう呼びかけています。
この声明は、アメリカが主導して文案を作成したもので、安保理はことし4月にも、この声明を採択しようとしましたが、ロシアが異議を唱えて、棚上げとなっていました。
当時、ロシアは、関連国が韓半島での軍事活動を縮小するなど、緊張緩和に努めることを求める修正案を掲げ、アメリカと対立していました。
しかしロシア政府は、先月31日の北韓の弾道ミサイル発射実験について、安保理決議に違反していると発表するなど、度重なる挑発行為にロシアも態度を変え、合意に至ったとみられます。